オットセイ
ぎりりと奥歯を噛み締めると、またクラスメイトがあたしをゴミでも見るような目で見つめる。


なにをやっても変わらないならと、睨み返してやった。


すると慌ててカウっぺが飛んできて、耳打ちしてくる。


「サエぽん!挑発はやめなよ!」


うるうるとした目で懇願するカウっぺ。


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