オットセイ
いつもなら
可愛いと思えるその行為も、今はうざったいだけだった。


あたしは黙ってスマホゲームを始めた。


___その刹那、眼前に鮮やかなアプリコットオレンジが見えた。


直後、元気すぎて場違いな声が教室に響いた。


「はよーす!...あれ?なにこれお通夜状態?w」


蘭だった。


< 77 / 105 >

この作品をシェア

pagetop