イジメ.COM
ミッションの内容は、決められた相手をイジメること――！！


あたしは目を見開いてメールを何度も読み直した。


教室の中のざわめきが大きくなっていく。


「おい、なんだよこれ！」


クラスメートの男子が大きな声でそう言った。


その手にはスマホが握られている。


「そのメールに書いてある通りだ」


立石先生は冷静な口調でそう言った。


生徒たちのスマホにこんな妙なメールが送られてきているというのに、どうしてそんなに冷静でいられるんだろう。


「さっき言った通り、そのサイトは学校側が作ったものだ。詐欺や架空請求の類ではないから、安心していいぞ」


立石先生の言葉にクラス内のざわめきがさらに大きくなった。


本物のメールだと言われた方が困ってしまう。


あたしは振り向いて蓮を見た。


蓮は険しい表情でスマホを見つめている。
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