イジメ.COM
ミッション
翌日、あたしはよく眠れないまま朝を迎えていた。


草刈高校がもってる大きな力。


その闇に飲まれた力を考えると眠る事なんてできなかった。


のっそりとベッドを起きだして着替えをする。


本当は今日も休んでしまいたかったけれど、菜々花が戻ってくるかもしれないと思うと、のんびり寝ている暇もなかった。


どうにか支度をして一階へ向かう。


今朝は食欲もなく、パンを一緒に出されたスープだけを飲んで外へ出た。


5月も下旬に近づいてくると気温は高く、今朝も朝からいい天気だ。


その日差しが眩しすぎて頭痛を感じる。


ゆっくりと学校へ向かっていた途中、スマホが鳴りはじめた。


菜々花からの連絡かと思い、急いでスマホを確認した。


画面を見た瞬間、立ち止まって凍り付く。


菜々花からの連絡ではなかった。


できれば一生連絡がきてほしくない相手……《イジメ.com》からのメールだったのだ。
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