イジメ.COM
とまどいながらも、あたしは菜々花の体を抱きしめた。


かなり痩せていて、骨が浮き出ているのがわかる。


施設でどんなことが起こったのか、恐ろしくて聞く事もできない。


「里佳……あたし……あたし……」


「大丈夫だよ菜々花。何も言わなくていいから、大丈夫だから、ね?」


嗚咽をもらして泣きじゃくる菜々花の背中を、あたしはずっとさすり続けていたのだった。
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