イジメ.COM
警告メール
別に、由梨をイジメなくてもあたしの毎日に変化はなかった。


梅雨が訪れ、少しジメジメしてきて、それでも毎日学校へ行って。


由梨はあたしが言った事を気にしてくれたようで、あれから毎日ちゃんと学校へ来ていた。


随分と送れていた授業を取り戻すため、あたしに勉強を教わりに来ることもあった。


そんな由梨を見ていると、クラスメートたちも自然と由梨に集まって来る。


「由梨って派手だから話かけにくかったんだよねぇ。でも今はいいよね、里佳とも仲良いし」


「だよね。話しかけやすくなった。髪の毛も黒くなって、前より可愛くなったよねぇ」


そんな話声がいろんな場所から聞こえて来る。


イジメのターゲットが不良グループのメンバーなら、由梨はもう不良グループではないと言えるだろう。


先生たちだって毎日由梨のことを教室で見ているのだから、この変化に気が付いているはずだ。
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