イジメ.COM
机でお弁当を広げていた立石先生は少しだけしかめっ面をして、あたし達のところへ歩いてきた。


「先生、これはどういうことですか?」


蓮があたしのスマホを先生に突き付けてそう言った。


立石先生はそのメールを読み、そして「あぁ~」と、息を吐き出した。


「お前、ミッションをしてないのか?」


立石先生が困ったように眉を寄せてそう聞いて来た。


「してないです」


あたしはキッパリと言い切る。


それが悪いことだなんて思っていない。


「そんなのダメに決まってるだろ。みんな頑張ってミッションクリアの為に動いてるんだ。お前だってわかってるだろ?」


「だけど、由梨は最近とても真面目になりました。ターゲットが不良グループなら、由梨はもうターゲットにはならないはずです」
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