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そう言うと、立石先生はガシガシと頭をかいた。


「それは屁理屈だぞ。2年に上がってクラス説明会が行われた時点で、ターゲットとなる生徒はすでに決まっていたんだ。それが今更変わる事なんてないんだよ」


「でも、由梨は本当に頑張ってます! 学校にとっても悪い生徒じゃないはずです!!」


怒鳴るようにそう言うと、立石先生は真っ直ぐにあたしを見つめた。


その視線に思わず後ずさりをしてしまう。


目をそらせたら負けてしまうと思い、必死で先生を見つめ返した。


「いいだろう。お前らちょっとこっちに来い」


立石先生が廊下へ出たので、あたしたちは慌てて後を追いかけた。


ついた先は職員用の資料室だ。


生徒の出入りは禁止されている、6畳ほどの部屋だった。


窓はなく、中に入った瞬間ホコリっぽさにむせてしまった。
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