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予感

菜々花と喜びを分かち合ったあたしは、すぐに蓮にミッションクリアを伝えた。


「本当か！？　よかった！」


蓮は自分の事のように喜び、あたしの手を握りしめた。


「だから、放課後由梨を迎えに行きたいんだけど、いいよね？」


そう言うと、なぜか蓮は少しだけ暗い表情になった。


「あぁ、もちろん。だけど監禁場所がすぐにバレないように少し遠くの建物に監禁したんだ。だから、放課後じゃ時間が足りない」


「どうして？　別に、何時間かかっても平気だよ？」


「でも、俺も今日は予定があるし、また日を改めよう」


蓮の目は泳いでいる。


嫌な予感が胸に渦巻き始めるのを感じた。


「蓮、由梨になにもしてないよね？」


そう聞くと、蓮の額に汗が流れた。


「なにも……してないよ」


あぁ、どうしてこんなにも嘘をつくのが下手なんだろう。