イジメ.COM
☆☆☆
最初から、こうしていてもよかったかもしれない。
なにもかも、由梨に話すのだ。
草刈高校が行っている《イジメ.com》のことを。
こんなことをしたらどうなるかわからない。
拓巳のように、自殺させられるかもしれない。
けれど、目の前でボロボロになっている由梨を見ると、もう限界だった。
それと同時に、どうでもよくなっていた。
大好きな友人1人を守ることもできないあたしに、つくづく嫌気がさしていた。
「だからね、全部あたしのせいなの」
話終えた時、あたしは泣いていた。
由梨は泣き止んで驚いた顔をしているのに、今度はあたしが泣いていた。
「そんな……それじゃ、今度は里佳が……」
「あたしは大丈夫だよ。ただ、由梨に何かがあるかもしれない。だからね、あたしが施設に送られたら由梨はすぐに警察に行って暴行事件のことを自首すること。
警察に守られていれば、きっと大丈夫だから」
「ダメだよ。だって、それじゃ里佳はどうなるの?」
「あたしは大丈夫だってば。菜々花だって、元気を取り戻してきてるんだし」
最初から、こうしていてもよかったかもしれない。
なにもかも、由梨に話すのだ。
草刈高校が行っている《イジメ.com》のことを。
こんなことをしたらどうなるかわからない。
拓巳のように、自殺させられるかもしれない。
けれど、目の前でボロボロになっている由梨を見ると、もう限界だった。
それと同時に、どうでもよくなっていた。
大好きな友人1人を守ることもできないあたしに、つくづく嫌気がさしていた。
「だからね、全部あたしのせいなの」
話終えた時、あたしは泣いていた。
由梨は泣き止んで驚いた顔をしているのに、今度はあたしが泣いていた。
「そんな……それじゃ、今度は里佳が……」
「あたしは大丈夫だよ。ただ、由梨に何かがあるかもしれない。だからね、あたしが施設に送られたら由梨はすぐに警察に行って暴行事件のことを自首すること。
警察に守られていれば、きっと大丈夫だから」
「ダメだよ。だって、それじゃ里佳はどうなるの?」
「あたしは大丈夫だってば。菜々花だって、元気を取り戻してきてるんだし」