イジメ.COM
☆☆☆
夜になり、あたしは自分の部屋にいた。
課題のプリントを終えてぼんやりとベッドに寝転んでいた時だった。
聞きなれたメロディーが流れ始めてあたしはテーブルに手を伸ばした。
それは朱音からの着信だった。
「もしもし?」
『里佳、どうしよう!』
途端に朱音のくぐもった声が聞こえて来る。
泣いていたような、鼻声だ。
「朱音、どうかしたの?」
あたしはベッドに上半身を起こしてそう聞いた。
『ちょっと前にあたしのスマホにメールが来たの……』
「メール?」
『そう。『イジメ.com』から……』
その言葉を聞いた瞬間、頭の中は真っ白になった。
そんな、まさか……。
なにか言いたいのに、なにも言葉が出てこない。
『それでね、内容がね……あたしが仁をイジメなきゃいけないって書いてあるの』
あたしは今日の放課後仲良く手を繋いで教室を出る、2人の姿を思い出していたのだった。
夜になり、あたしは自分の部屋にいた。
課題のプリントを終えてぼんやりとベッドに寝転んでいた時だった。
聞きなれたメロディーが流れ始めてあたしはテーブルに手を伸ばした。
それは朱音からの着信だった。
「もしもし?」
『里佳、どうしよう!』
途端に朱音のくぐもった声が聞こえて来る。
泣いていたような、鼻声だ。
「朱音、どうかしたの?」
あたしはベッドに上半身を起こしてそう聞いた。
『ちょっと前にあたしのスマホにメールが来たの……』
「メール?」
『そう。『イジメ.com』から……』
その言葉を聞いた瞬間、頭の中は真っ白になった。
そんな、まさか……。
なにか言いたいのに、なにも言葉が出てこない。
『それでね、内容がね……あたしが仁をイジメなきゃいけないって書いてあるの』
あたしは今日の放課後仲良く手を繋いで教室を出る、2人の姿を思い出していたのだった。