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玲央は「なぁ、仁?」と、仁に同意を求めている。


「あぁ。そんなもん、なるようになるって」


仁はそう言い高らかに笑う。


この3人は本当になにも考えていない様子だ。


危機感もなにもない。


「でもっ!」


それでも食い下がろうとした時、由梨が「もういいでしょ?」と、あたしの言葉を遮った。


そのまま教室を出て行ってしまう。


「由梨!!」


あたしは百合たちの後ろ姿に声をかけたけれど、誰も立ち止まってはくれなかったのだった。
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