イジメ.COM
親にも言ってはいけないことって一体なんなんだろう。


なにかとても特別なことなのだろうけれど、全然予想ができなかった。


クラスメートたちは今の先生の説明を聞くだけで、ソワソワと落ち着きをなくしはじめている。


「今からお前たちにとあるサイトに登録してもらう。そのサイトは学校が運営しているサイトで、決して怪しいものじゃないから、安心するように」


立石先生の言葉にあたしは目を見開いた。


草刈高校がサイトを運営しているなんて、初めて聞いた話だった。


立石先生はざわついている生徒たちを無視し、黒板にアドレスを書き始めた。


あたしは慌ててスマホを取り出し、そのアドレスを打ち込んでいく。


朱音と菜々花も黙ってスマホを操作しはじめた。


アドレスに飛んでみると、そこは登録画面だった。


学校のどんなサイトなのかという説明が一切ない。
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