イジメ.COM
☆☆☆
結局、何の解決策も見つけられないままゴールデンウィークに入ってしまった。
これから一週間ほど不良グループと接触することもない。
そう思うと気が抜けたようで、あたしは休みの初日をほとんど眠ってすごしたのだった。
朱音から連絡が入ったのは、それから3日後のことだった。
『もしもし里佳?』
電話を取った瞬間、朱音の慌てたような声が聞こえて来る。
ベッドに横になって漫画を読んでいたあたしは上半身を起こした。
「朱音、どうかした?」
『仁と連絡が取れないの』
「え?」
『ゴールデンウィークに入ってから、メールも返事が来ないし電話も出ないの』
「なんで?」
『わからない……』
朱音の声が沈み込む。
あたしは枕元にある目覚まし時計に視線を向けた。
結局、何の解決策も見つけられないままゴールデンウィークに入ってしまった。
これから一週間ほど不良グループと接触することもない。
そう思うと気が抜けたようで、あたしは休みの初日をほとんど眠ってすごしたのだった。
朱音から連絡が入ったのは、それから3日後のことだった。
『もしもし里佳?』
電話を取った瞬間、朱音の慌てたような声が聞こえて来る。
ベッドに横になって漫画を読んでいたあたしは上半身を起こした。
「朱音、どうかした?」
『仁と連絡が取れないの』
「え?」
『ゴールデンウィークに入ってから、メールも返事が来ないし電話も出ないの』
「なんで?」
『わからない……』
朱音の声が沈み込む。
あたしは枕元にある目覚まし時計に視線を向けた。