イジメ.COM
「このサイトって一体なんなんですか?」


さすがに気になったのか、蓮がそう聞いた。


「それは登録してから説明する」


サイトの説明が後回しってどういう事?


不信感がうまれ、あたしは朱音を見た。


朱音はずっとスマホをつついている。


もう登録情報を入力しているのかもしれない。


「これって、必ず登録が必要なんですか?」


他の生徒がそう聞いた。


立石先生は「必要だから、わざわざ今日残ってもらったんだ」と、簡単に説明をした。


なんだか投げやりな立石先生にムッとしてしまう。


こうして残っている生徒の中には部活を休んだり、バイトを休んだりしているクラスメートもいる。


それなのに、あの態度はないんじゃない?


そう思うものの、口に出して言う事はできず、あたしは渋々サイトに登録をしたのだった。
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