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「ごめんね蓮。今は無理だけど、大丈夫だって思えたらその時はあたしからちゃんと言うから」


そう言うと、蓮がほんのりと頬を赤らめた。


「本当だな?」


「うん。約束する」


「じゃあ、約束の……」


蓮はそう言い、あたしに顔を近づけて来た。


あたしは無意識の内に目を閉じていた。


そして頬に感じた、蓮の唇の温もり。


チュッと軽くキスをして離れて行く蓮。


てっきり唇にされると思っていたあたしは照れくさくてうつむいた。


「里佳から気持ちを聞いたら、その時は頬じゃないから」


蓮にそう言われると、余計に恥ずかしくなってしまった。
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