ミサンガの約束
ずっと笑って、天然を装い、友達とも上手くいって、なにもかも完璧。

「さすが自分。」

なんて学校帰りに小声でガッツポーズしてみたり。


でもなにかつまらない。

《 甘えたい… 》
思っちゃいけないこと。


ママに甘えられないわたしは、男に走った。
かといって、遊んでいたわけではない。

本気の恋愛をし、本気で愛し、愛され、ごく普通の恋愛。

でも、本気で愛した人はわたしを簡単に裏切る。


《その女だれ?結婚しよーって言ったじゃん》

なんてわたしは言えず、初めてできた彼氏、初めて本気で愛した人に、初めて浮気をされ、初めて別れのつらさを知った中学3年の秋だった。

そんな過去、忘れたいのに、なんでだろうね。

考えたってしょうがない。
今日は寝よう。

いつも通りの時間に、いつもの部屋着をきて、目覚ましをかけて、ベッドの中で呟く。

「明日の自分に幸あれ!グッバイ!」

元気になれるおまじない。
自分で考えたんだけどね笑笑
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