ミサンガの約束
日常

また、朝が来た。
いつも通りの朝。
つまらない。つまらない。つまらない。

カーテンを開けて、顔を洗って、制服に着替えて、ママの顔を見ずに学校に向かう。
そう、これがわたしのいつも通りの朝。

「行ってきます」

もちろん、声がかえってくることはない。
そんなこと知ってる。

家は常に1人。声をだすのはいつのときだっけ。
学校のときのわたしとは正反対。
猫かぶりのわたし。

「おっはよー!!!」
『うるさっ!笑笑 ボリューム下げて笑笑』
「清々しい朝だよ!なあちゃん!」
『おはよー…おーはたぁ…(眠)』
「おはよ!つばさ!」

これが朝のやり取り。わたしの親友たち。

《おーはた》
わたしの名字。だれもわたしの下の名前は呼ばない。
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