ミサンガの約束
どこのどいつかも知らないヤツ。
プロフィールにあった。

【高3。テニス。ゲーム大好き!】

同い年かよ。他校の男がなんで。
しかも最後のビックリマークがやたらうざいと感じて、鼻で笑っちゃった。


まあ、どうでもいい。
わたしとは関わらないんだから。
携帯を眺めて、ただ時間がたつのをまってた。


『ねえ。風呂入るなら、早くしてくれる?』
「先に入ってもいいよ。」
『はあ…ほんとあんたと話すとストレスだわ』

《それはわたしもだよ、ママ》

なんでだ。
今までたくさん嫌な言葉言われてきたのに。
慣れない。
ごめんねママ。どんな言葉言われても、嫌いになれない。ごめんね。


どこのどいつかも知らないヤツのSNSを静かに閉じて、また、おまじないを唱える。


「明日の自分に幸あれ。」

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