ミサンガの約束
次の日。

「なあちゃん、この人知ってる?」

なんでも知ってるなあちゃんに聞いてみた。
なあちゃんはいわゆる友達の中ではお母さんみたいな存在。

『んー?どいつー?』

------沈黙------

『おーはたやめときな。こいつヤリチンの女好きだよ。』
「いや!好きとかそういうんじゃなくて笑笑 急にフォローきたからだれかなーって笑笑」
『ならいいけど、あたしこいつと同じ中学だから、オススメはしないよ笑笑』
「だから違うってー笑笑 男嫌いなの知ってるでしょー!笑笑」


ほらね。男ってみんなそう。
性欲の塊。気持ち悪い。

よかった。なあちゃんに聞いて。

『どしたー?おーはたー。彼氏が欲しくなったかー?』

笑いながらわたしを茶化すつばさ。

「ちーがーうって言ってるじゃーーーん!」

いじられキャラのわたし。
やっぱ友達といた方が楽しい。



このとき、わたしは知らなかった。
つばさの気持ちに、気づくことできなかった。
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