ミサンガの約束
『おーはたー、休憩ー』
「はーい。3番いただきます」

やっと休憩。
大抵1人で休憩。この1時間なにをしよーか。
携帯しかすることがない。

なんかきてるかなー。


『昨日はフォローありがとうございます!』


!?!?!?!?

思わず飲んでたスポドリ吹き出しそうになった。

あのナルシスト自撮りマンだ。
ダイレクトメールで送ってきやがった。

無視なんかしない。
話しかけられたら返事しなきゃ的な本能が。、

「こちらこそありがとうございます!」
『よかったら仲良くしてください!』
「よくなくても仲良くしてあげます笑笑」
『初めてそんなこと言われた笑笑』

うるせえ出会い厨。
わたしは知ってるんだぞ。お前の正体。

真顔で返信するわたしも結構怖いな。

『名前は?』
「おーはた!」
『下の名前は?』
「悠芽。よめる?」

絶対よめない。読めた人なんていない。
大抵、ゆめとか、ゆうめとか、ゆうが。

『ゆうか?』

…え?なんで、読めた…?

「初めて解読成功した人だ。」
『あら、まあ俺天才だからさ!笑笑』

前言撤回。

「そっちは?」
『龍河!』
「じゃなくて、名字。」

名前でなんか呼んでやんない。
親しくなんてしない。

じゃあなんで名前聞いてるんだわたし。

『おーはたと似てるよ笑笑 当ててみ笑笑』

死んでしまえ。くそ。

「おー…さわ?かわ?たに?やま?」
『1番さいしょ!』
「おー?」
『ばかやろう笑笑』
「おーさわ!」
『そう!』

きっと、コイツと話してたら、楽しいんだろうな。
でも、目障り。
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