淋しさ、飴ひとつぶん
飴は
小さ過ぎず大き過ぎず
ちょうど良い大きさ

包み紙をむくと
まんまるの可愛い
むらさきの飴が出てくる

日に当てると、きらきら
透き通ってきれい

私は飴を眺めてから

それを、
ぽいっと口に放り込む

口の中で飴は
からから
ころころと

音を出しながら踊る

私はだんだん
そのリズミカルな音と
甘い味に楽しくなる
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