運命の人
心がそういってる。



大和の手はおっきくて小さな七海の手をすっぽりと包んでくれた。



手を通してこのドキドキが伝わらないか



それがずっと心配だった。



それからいろんな乗り物にいっぱい乗った。



もう時間は4時半



閉園時間は9時だけど、泊まりじゃないからそろそろ帰んなきゃいけないよね…



「どうする?翔に電話かけてみるか?
けど、向こうがいい感じだったとか考えるとかけずらいよな」



「そうだよね。掛かってくるまで待つ?」



「そうするか」



ブーブー



そう言ったとたん大和のケータイが光った。



「おっ、翔からだ!!
ちょっと出てくるな」



そう言って大和は人ごみの少し少ないところに行った。



繋いでた手が離れて七海の手は風の冷たさを感じた。



今までは大和に繋いでもらってたから寒さなんて感じなかったけど、離れると寒いな・・・
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