Sweet Love
裕子の奴隷!?=牧原。
第1章
ジリジリと照りつける太陽。
道路のアスファルトを見ると、陽炎のようにもやもやと揺らめいていた。
「暑くて死にそう」
「…何か、みんなでアイスでも食べる?」
麗美が、あたしに気を遣い提案を持ち掛けた。
「食べたい」
――だめだ。アイス食べる前に身体が干からびそう。
茹だるような暑さのせいで力が抜ける。ダラダラ歩いていたあたしに、萩原は言った。
「松田なんかフラフラしてない? 歩き方、変」
澄まし顔でそう言った。
「……もういいの、どうだって」
あたしは、無意識に隣にいる牧原を見た。
…あんたもか…。
牧原は、足を引きずらせながら猫背の状態で歩いていた。手はだらんとぶら下がっている。どうやら喋る気力もないらしい。
六月の半ばに入ってから、今日はいつもより特別暑い。まるで真夏のような暑さだ。
そんなある日の学校の帰り道、あたし達は駅前通りに寄り道していた。
道路のアスファルトを見ると、陽炎のようにもやもやと揺らめいていた。
「暑くて死にそう」
「…何か、みんなでアイスでも食べる?」
麗美が、あたしに気を遣い提案を持ち掛けた。
「食べたい」
――だめだ。アイス食べる前に身体が干からびそう。
茹だるような暑さのせいで力が抜ける。ダラダラ歩いていたあたしに、萩原は言った。
「松田なんかフラフラしてない? 歩き方、変」
澄まし顔でそう言った。
「……もういいの、どうだって」
あたしは、無意識に隣にいる牧原を見た。
…あんたもか…。
牧原は、足を引きずらせながら猫背の状態で歩いていた。手はだらんとぶら下がっている。どうやら喋る気力もないらしい。
六月の半ばに入ってから、今日はいつもより特別暑い。まるで真夏のような暑さだ。
そんなある日の学校の帰り道、あたし達は駅前通りに寄り道していた。