Sweet Love
第4章
日曜日の前日。
あたしは牧原の家に麗美と萩原とお邪魔していた。
逆上れば昨日、あたしは当日何を着て行こうかと迷っていて教室であーでもないしこーでもないしと嘆いていた。
一昨日の夜、コーディネートを何パターンか組んでみたけれど、どうもこれと言ってマシな服がなかったのだ。
「わたしの洋服貸してもいいんだけど、でも、兄ちゃん絶対わたしの洋服だって気付くよね…」
「あ、やっぱそうだよね…」
学校以外の休日となると、いつも基本はパンツスタイルだ。だから当然、クローゼットの中はスカートもなく、ワンピースすら一枚も持っていなかった。
もういっそのこと、買いに行った方がいいのではないかとそんな考えが頭を過る。
そのときに、牧原が声を掛けてきたのだ。
「そう言えば、俺の家にめちゃくちゃ女の服あるぞ」
「え? 何で? どういうこと?」
素っ頓狂な声を出したあたしは、牧原に尋ねる。そのとき、萩原が話に身を乗り出してきた。
「ああ、あのでっかいいくつもある衣装部屋のことだろ? 俺、ずっと前牧原の家に遊びに行ったとき、間違って入ったことあるよ」
「衣装部屋? …何、それ」
「牧原の上に、三姉妹がいるんだよ。なんか、レディースブランドのディレクターとかやってるらしい」
牧原に三姉妹がいるなんて、初耳だ。まだ会ったことはない。
「…でぃれくたー、って何?」
よくわからない言葉が出てきて、あたしは牧原に質問をぶつけた。
あたしは牧原の家に麗美と萩原とお邪魔していた。
逆上れば昨日、あたしは当日何を着て行こうかと迷っていて教室であーでもないしこーでもないしと嘆いていた。
一昨日の夜、コーディネートを何パターンか組んでみたけれど、どうもこれと言ってマシな服がなかったのだ。
「わたしの洋服貸してもいいんだけど、でも、兄ちゃん絶対わたしの洋服だって気付くよね…」
「あ、やっぱそうだよね…」
学校以外の休日となると、いつも基本はパンツスタイルだ。だから当然、クローゼットの中はスカートもなく、ワンピースすら一枚も持っていなかった。
もういっそのこと、買いに行った方がいいのではないかとそんな考えが頭を過る。
そのときに、牧原が声を掛けてきたのだ。
「そう言えば、俺の家にめちゃくちゃ女の服あるぞ」
「え? 何で? どういうこと?」
素っ頓狂な声を出したあたしは、牧原に尋ねる。そのとき、萩原が話に身を乗り出してきた。
「ああ、あのでっかいいくつもある衣装部屋のことだろ? 俺、ずっと前牧原の家に遊びに行ったとき、間違って入ったことあるよ」
「衣装部屋? …何、それ」
「牧原の上に、三姉妹がいるんだよ。なんか、レディースブランドのディレクターとかやってるらしい」
牧原に三姉妹がいるなんて、初耳だ。まだ会ったことはない。
「…でぃれくたー、って何?」
よくわからない言葉が出てきて、あたしは牧原に質問をぶつけた。