Sweet Love
***
「…美味しい」
「だろ? これが、男飯ってやつ」
リビングテーブルを四人で囲みながらあたし達は誠二先輩の手料理を食べていた。
「兄ちゃんって、ムカつくけど料理上手いんだよね」
と、麗美が悔しそうに言った。
誠二先輩が振舞ってくれたのはトンテキ丼。
厚みのある豚のロース肉がツヤッツヤと輝きを放っており、更にその匂いも食欲を倍増させてくれる。味はこってりしてるけれど、キャベツが入ってるからかあまりくどくはなかった。丼の横には温泉卵まで添えてある。
しかし驚いたのは、誠二先輩と優希先輩の丼の量だ。二人ともスタイル抜群なのに、量が半端ない。
優希先輩まで大食いだったとは流石にあたしも知らなかった。
ご飯も食べ終え、麗美の部屋に少しお邪魔する。
ピンクと白で強調された部屋は、とても女の子らしい雰囲気の部屋だった。
周囲を見渡すと、ベッドの上に、パンダのぬいぐるみ三体がちょこんと並べられていた。
二人でベッドに腰掛けると、麗美は上半身だけ仰向けに寝転がり、天井を仰ぎながらベッドからはみ出した足をぶらぶらと揺らした。
「お腹いっぱいだね。裕子」
「うん、苦しい。誠二先輩、料理上手なんだね」
「うち、お母さん働いてていないこと多いんだ。お父さんも単身赴任でいないし。わたしが小さい頃から、もう既に兄ちゃんは料理できるようになってたんだ」
「…そっか」
だからあんなに味付け上手なんだ、とあたしは納得する。
麗美は、むくりと上半身を起こした。
「裕子」
「ん?」
振り向くと、麗美は真剣な表情であたしを見つめていた。
「…美味しい」
「だろ? これが、男飯ってやつ」
リビングテーブルを四人で囲みながらあたし達は誠二先輩の手料理を食べていた。
「兄ちゃんって、ムカつくけど料理上手いんだよね」
と、麗美が悔しそうに言った。
誠二先輩が振舞ってくれたのはトンテキ丼。
厚みのある豚のロース肉がツヤッツヤと輝きを放っており、更にその匂いも食欲を倍増させてくれる。味はこってりしてるけれど、キャベツが入ってるからかあまりくどくはなかった。丼の横には温泉卵まで添えてある。
しかし驚いたのは、誠二先輩と優希先輩の丼の量だ。二人ともスタイル抜群なのに、量が半端ない。
優希先輩まで大食いだったとは流石にあたしも知らなかった。
ご飯も食べ終え、麗美の部屋に少しお邪魔する。
ピンクと白で強調された部屋は、とても女の子らしい雰囲気の部屋だった。
周囲を見渡すと、ベッドの上に、パンダのぬいぐるみ三体がちょこんと並べられていた。
二人でベッドに腰掛けると、麗美は上半身だけ仰向けに寝転がり、天井を仰ぎながらベッドからはみ出した足をぶらぶらと揺らした。
「お腹いっぱいだね。裕子」
「うん、苦しい。誠二先輩、料理上手なんだね」
「うち、お母さん働いてていないこと多いんだ。お父さんも単身赴任でいないし。わたしが小さい頃から、もう既に兄ちゃんは料理できるようになってたんだ」
「…そっか」
だからあんなに味付け上手なんだ、とあたしは納得する。
麗美は、むくりと上半身を起こした。
「裕子」
「ん?」
振り向くと、麗美は真剣な表情であたしを見つめていた。