Sweet Love
「そんなことないよー! 優希先輩もかっこいいし」
あーあ…。
また目輝かして…。
「優希さんがかっこいいのはわかるんだけど、兄ちゃんはそれほどでもないよ」
「それは、麗美が妹だからでしょ? 他人が見たら誰だってかっこいいって思うよ」
そうだろうか。兄ちゃんはやっぱり、兄ちゃんだ。
妹のわたしから見るのと、他人から見るのとでは別物だし、その見方も変わってくる。きっとそういうことだろう。だからその言葉はどうしたって理解できない。
「あの二人が揃っているのを見ると、贅沢だなって思う。もし二人があたしに揃って告白してきたら、…多分気絶…いや、死んじゃう」
――なんか話がだんだんエスカレートしていってるような気がする。
これはもう止まらないんじゃ…。
「裕子…」
「ん?」
「興奮しすぎ…」
裕子は、はっと我に返った様子で固まる。だが、それは束の間だった。
「あー、ごめんごめん。これは言い過ぎだよね。でも今度麗美の家、遊びに行ってみたいなぁ。それでそれでー、お兄さんと仲良くなって――」
――あれ、だめだ。
元の調子に戻ってしまい、仕方なく相槌を打つ。
「う、うん。…いいよ」
わたしはもう苦笑するしかなかった。
あーあ…。
また目輝かして…。
「優希さんがかっこいいのはわかるんだけど、兄ちゃんはそれほどでもないよ」
「それは、麗美が妹だからでしょ? 他人が見たら誰だってかっこいいって思うよ」
そうだろうか。兄ちゃんはやっぱり、兄ちゃんだ。
妹のわたしから見るのと、他人から見るのとでは別物だし、その見方も変わってくる。きっとそういうことだろう。だからその言葉はどうしたって理解できない。
「あの二人が揃っているのを見ると、贅沢だなって思う。もし二人があたしに揃って告白してきたら、…多分気絶…いや、死んじゃう」
――なんか話がだんだんエスカレートしていってるような気がする。
これはもう止まらないんじゃ…。
「裕子…」
「ん?」
「興奮しすぎ…」
裕子は、はっと我に返った様子で固まる。だが、それは束の間だった。
「あー、ごめんごめん。これは言い過ぎだよね。でも今度麗美の家、遊びに行ってみたいなぁ。それでそれでー、お兄さんと仲良くなって――」
――あれ、だめだ。
元の調子に戻ってしまい、仕方なく相槌を打つ。
「う、うん。…いいよ」
わたしはもう苦笑するしかなかった。