頑張ってないけど、死んでいいですか。
その日は雨が降っていた。目覚ましもかけずに何時まででもだらだらと寝ている。こういうのは普通の人にとっては休日の楽しみなんだろうけれど、僕にとってはそれが日常だ。時計を見ると昼の12時近く。それでいて、窓の外は薄暗い。雨が絶え間なく屋根をたたく。
お腹がすいて、トイレにいきたい。動く気になれなくて、少々のことでは布団からでない。一時間か二時間して、空腹とトイレがピークに達し、重い体を引きずって、とりあえずトイレをすます。
トイレの中にはなくなったトイレットペーパーの芯が窓際に並べられている。出る時に外にもって出て、ゴミ箱に捨てればいいものを。
動き出したついでにとりあえず冷蔵庫まで向かう。あけてみると中は空っぽだった。何もない。ふと、流しをみてみると、昨日、一昨日と食べたカップ麺だの総菜だのの入れ物が積上っている。かれこれ数日洗っていない気がする。そういえば洗濯物だって、溜まっていて、そろそろ着るものがないんじゃないか。
しなくてはな らない家事を思い浮かべては気が重くなる。もちろん、そんなことはもっと健全な生活をしていたときだって、いつもだった。そんなときは、1つで良いからと思いながらやり始めると存外、あっさりと全てが片付いたものだ。
せっかく今、流しの前にたっているのだから、とりあえず流しにたまったパックだけでもあらってゴミ袋につめようか。
とにかく始めてしまうまではちょっとしたことでも、動きをやめてしまうので、最大限心地よくできるように、お湯をひねった。温かいお湯でパックを洗う。
でも、最近はダメだ。そうやったって全部終わらないうちに息切れが始まり、結局こたつの中にもどり、ずっと横になっている。
横になっては、何にも考えたくないとただただ、頭の中を空っぽにする。
でも、空っぽなのに、なんだかいたたまれない。
そのいたたまれなさが最高潮に達すると、どうしても、消えてしまいたいと思う。
こういう気持ちをキシネンリョというらしい。
主には死にたいという気持ちをさすみたいだけど、僕には死にたいと消えたいはちょっと違う気がする。
僕は死ぬのなんて怖い。自分の手首や首を刃物で切ることを想像するだけでも、体の芯からなにか頭にかけてゾクゾクと震えが駆け上がる。
死ぬなんてできない、と思う。だから、次眠ったらそのまま跡形なく消えればいいのに、と思う。もっと言えば、時折誘ってくれる友人たちの記憶や、ここまで育ててくれた親の記憶からも一緒に消えてしまえばもっといい。
そんなことを思いながら、時間はゆっくりとすぎていく。夕方になり夜になる。ずっと寝てるから、なんだか体がだるい。下にしているところが痛くなって寝返りを打ったけど、やっぱり快適にはならなかった。
お腹がすいて、トイレにいきたい。動く気になれなくて、少々のことでは布団からでない。一時間か二時間して、空腹とトイレがピークに達し、重い体を引きずって、とりあえずトイレをすます。
トイレの中にはなくなったトイレットペーパーの芯が窓際に並べられている。出る時に外にもって出て、ゴミ箱に捨てればいいものを。
動き出したついでにとりあえず冷蔵庫まで向かう。あけてみると中は空っぽだった。何もない。ふと、流しをみてみると、昨日、一昨日と食べたカップ麺だの総菜だのの入れ物が積上っている。かれこれ数日洗っていない気がする。そういえば洗濯物だって、溜まっていて、そろそろ着るものがないんじゃないか。
しなくてはな らない家事を思い浮かべては気が重くなる。もちろん、そんなことはもっと健全な生活をしていたときだって、いつもだった。そんなときは、1つで良いからと思いながらやり始めると存外、あっさりと全てが片付いたものだ。
せっかく今、流しの前にたっているのだから、とりあえず流しにたまったパックだけでもあらってゴミ袋につめようか。
とにかく始めてしまうまではちょっとしたことでも、動きをやめてしまうので、最大限心地よくできるように、お湯をひねった。温かいお湯でパックを洗う。
でも、最近はダメだ。そうやったって全部終わらないうちに息切れが始まり、結局こたつの中にもどり、ずっと横になっている。
横になっては、何にも考えたくないとただただ、頭の中を空っぽにする。
でも、空っぽなのに、なんだかいたたまれない。
そのいたたまれなさが最高潮に達すると、どうしても、消えてしまいたいと思う。
こういう気持ちをキシネンリョというらしい。
主には死にたいという気持ちをさすみたいだけど、僕には死にたいと消えたいはちょっと違う気がする。
僕は死ぬのなんて怖い。自分の手首や首を刃物で切ることを想像するだけでも、体の芯からなにか頭にかけてゾクゾクと震えが駆け上がる。
死ぬなんてできない、と思う。だから、次眠ったらそのまま跡形なく消えればいいのに、と思う。もっと言えば、時折誘ってくれる友人たちの記憶や、ここまで育ててくれた親の記憶からも一緒に消えてしまえばもっといい。
そんなことを思いながら、時間はゆっくりとすぎていく。夕方になり夜になる。ずっと寝てるから、なんだか体がだるい。下にしているところが痛くなって寝返りを打ったけど、やっぱり快適にはならなかった。