世界が黄金に輝くとき
すっとそいつの手がこちらに伸びてきた。


な、なに、、??


びっくりして固まっていると、その手が頭に触れていることに気付いた。


「ぇ、、」


思わず声が漏れたと同時に目の前に何かが差し出される。


無言で差し出される「それ」に目をやると
綺麗な形をしたイチョウの葉であることが分かった。

思わずうそれを受け取ると、そいつは立ち上がり
何も発することなくその場を後にした。


静けさの中に、ドクドクと自分の心臓の音だけが鳴り響く。
手に握っているイチョウの葉を
わたしはしばらくの間見つめていた。
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