世界が黄金に輝くとき
「だーかーらー!さっきから何度も説明してるでしょ!!importantの比較級はimportanterじゃなくて、moreimportantだって!中学生の問題だよ?!」


放課後の図書室でつい大きな声を出してしまった。
宿題を写させるだけでは本人の為にならないと思い、
自力で説いてもらいながら分からない部分を教えている。


「え~ん、そんな怖い顔して怒らないでよ北川せんせ~(涙)」


「ふざけてないでさっさと説く!!」


「ひぃ~スパルタ教師だぁぁ」


そんなやりとりをしている内に、日はすっかりと傾き
オレンジ色の光が窓から差し込んでいた。


「よし、ひと段落したことだしそろそろ帰ろうか。」


「うん、わたし教室に教科書置いてくるから先行ってて。」


「オッケー。じゃぁ校門のとこで待ってるね。」


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