最低男子






陸の寝顔を見た瞬間に『実家』の思いは吹っ切れた気がした。






寝顔が見られる幸せ。

「おかえり」「ただいま」を言い合えるこれ以上の幸せはないと思った。











また「実家に帰りたい」と、思ったらその時はその時で考えよう。



そう思った。

そう思った矢先の話だった。








突然、「華」と寝言を言い始めた陸。


それに、

陸が、抱きしめてくるこの感じ。






絶対、私の事華さんだと思ってるよね…








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