最低男子
逆に、私が陸を突き放した方が燃えるのかな?
こういう作戦もいいかも…
何て、
今は考えてるけど、いざやってみると私が耐えられなくなりそう。
『私も食べたい』
「自分でやって」
『なら、作り方教えて』
「料理できねぇの?」
『………』
「お前、本当に女?」
『陸は男と付き合ってんの?』
「そうみたいだな」
そう言って、陸は笑った。
何だか、
久しぶりに笑った顔を見た気がした。
私から見た横顔はカッコよくて…私の大好きな陸がいてくれた気がした。