最低男子
その後、少し話をして…紗菜は寝ていった。
携帯を大事に握りしめて…
彼氏からの連絡を待っているのかな。
俺は、何だか時間が経てば経つほど眠れなくて布団から出て1人で晩酌した。
1人暮らしを始めてから、特にお酒の進みが早くて…食費がヤバい。
それに、もう少しでサーフィンの試合があるから本当はお酒なんて飲んでる暇はない…
けど、今日だけ許してください。
と、
自分を甘やかした。
缶ビールを3本開けてしまった…
ヤバい、お酒に逃げてるのが丸見えだった。
布団に紗菜がいるから…ここで寝ようと思ったけど、紗菜のところへ勝手に体が向かっていた。
「紗菜」
『………』
返事は返ってくるはずがなかった。