最低男子




「信用しろ。遊びで復縁したわけじゃねぇし…でも、お前が俺のことを信用してないのが丸見えなんだよ」

『怖いんだよ、陸。』

「安心しろ、お前しか見えてねぇから」



と、言うと…

安心させてくれるようにキスをしてきた。





それが原因で、激しい悪阻に襲われた。


この野郎、陸。

でも、幸せだから許す。





『気持ち悪い』

「病院行ったの?」

『検査薬でやった。』

「病院行かなくていいの?」

『行かないとダメ』




初心的な事を聞かれ、つい笑ってしまった。




つられて笑う陸。

久しぶりに陸の笑った顔を見た気がした。





嬉しくて、キスをすると倍になって帰ってきた。




『苦しいってば』

「ごめん」



と、

言われ…再び激しいキスをしてきた。





この人は本当に「ごめん」って思ってるのだろうか。









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