最低男子
リハーサルでベールを歩く航と彩。
『可愛すぎ。』
衣装とかも、可愛いし…
まず、顔からして可愛いから様になる。
控え室に戻った私は『可愛すぎ』と言って、彩と航を抱きしめた。
航は私から離れると、パパのところへ行った。
本当、あの2人は仲良し。
男の絆があるんだろうな〜って感じ。
一方で彩は眠いようで私の膝でグズグズしていた。
『寝んねする?』
「しない」
『パパのところで寝んねする?』
「しない」
と、
これだけで泣く彩は限界なんだろう。
一応、我が子なので顔を見れば大体わかる。
抱っこをして、
ユラユラした瞬間、夢の中に入って行った彩。
人が多いし、知らない人も多いし…疲れるよね。
『無理させてごめんね。』