最低男子
『これ、書いてって言われたの』
「うん、それで?」
『わからなかったら陸に聞いてって、店長に言われた。空白のところわからない』
と、
紙を渡すと…意外にも真剣に見てくれた陸。
紙を見ている陸を見て、「おぉ、意外といい奴じゃん」って思っていたらいきなり答えてくる馬鹿。
陸が、紙を持ってるから…書くにも、書けない。
少しでも、
いい奴と思った私が馬鹿だった…
『もっと優しく教えられないの?』
喧嘩するつもりはなかったけど…イライラしすぎて、思わず言ってしまった。
私だって、喧嘩をしたいわけではない。
出来れば、仲良くしてたい。
でも…こいつとは一生無理だな。
と、
口喧嘩をするたびに何度思う事か…