最低男子
陸が原因で病みすぎて…仕事に行く前に少し海に行って息抜き。
ここに住みたいって思うくらい癒されて…幸せになれる海。
唯一、
陸の事を忘れられた瞬間だった。
しかし、そこで見つけた。
『あ!いた。』
でも、あえて声をかけなかった。
理由はひとつ。
サーフィンをしていたから…
サーフィンをしている途中に声をかけたら絶対、怒るし…話もしてくれない気がする。
だから、見ているだけにした。
自分、偉いと褒めてあげたい。
でも、サーフィンしている陸の姿を見たのが初めてで、気づいたら時間を忘れてた。
いつもとは違う陸。
本気の姿を見た気がした。
『やべっ、時間が』
話かける事もなく、私は陸の前から立ち去った。
何よりも、元気そうで良かった。
早く帰って来てくれたらもっと良いけどな。