最低男子
私は陸に声を掛けず、消えるようにお店を後にした。
少し、海に行って気分転換した。
海ってなんで、こんな癒されるんだろう…
この風景といい、音といい、全てがいい。
その後、家に帰って、お風呂に入って…自分の部屋で寝る準備。
イライラしすぎて、陸の事なんて…頭になかった。
あと1秒で寝れる…
と、思ったところで突然の陸が登場した。
驚きすぎて、一瞬で目が覚めた。
女子の部屋には男子が来るのは禁止になっているはずだけど…そんなの御構い無しだった。
『何?』
と、少し突き飛ばす言い方をした。
この3週間の仕返し。
私なりの怒りだった。
けど、そんな事…陸の耳穴の中には入っていない。