君には僕しか見えない。


いちクラスメイトの名前を思い出せなかった
だけでそこまで落ち込まれては、こちらも
少し罪悪感を感じてしまう。



「……し、篠沢さん?えっと……どうしてここに
いるんですか……?」

「あ…………。」


しまった、と俺は思った。

まるでここにいてはいけないという意味にも
思える言い方をしてしまったから。
< 14 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop