浅葱の贖罪

再び逢う②

1864年、4月22日
桜がほとんど散り、葉桜が綺麗に見られた頃のことであった。

この日はいつもより、目覚めが良く、気持ち良く一日を過ごせそうだった。

私はいつもより早く支度を整え、診療所へ歩みを進めると、そこには、いつもは、私より遅くに診療所に着く、先生の姿があった。




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