浅葱の贖罪
私は顔を上げてその場の様子を窺った。

葉月は、顔を赤くしていた。歳と総司は急に静かになった葉月を凝視していた。

「かっちゃん。んな話し聞いたことがねぇーよ。」
その場の空気に耐えられなくなったのか、歳がそう言った。

「そ、そうだな。言ってなかったな。」
私が動揺して、葉月を見ていると、葉月と目があった。

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