浅葱の贖罪
おそらく、葉月が呼んできてくれたのであろう。

そしてことの成り行きで私と永倉くんは剣をあわせた。

血を知った永倉くんの剣術は、試衛館の時よりも

無駄がなく、一撃が重かった。

だが私は幾分か撃ち合った後で永倉くんに一撃を入れ、

勝利した。

「やはり、近藤さんには勝てねぇーぜ。」

永倉くんは爽やかな笑顔で言った。


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