浅葱の贖罪
「土方くん、よくぞ新選組を護ってくれたな。」

平隊士がいる手前、トシとは呼べぬ。

「局長、腕の手当てを致します。」

新選組の医師である山崎烝が弾が入っている

右手の方をがっしりと掴んだ。

今までは意識しないようにしていたが、

掴まれると刺すような痛みが身体中を響き渡った。

だが、平隊士がいる以上、顔に出すことましてや、

声を上げることは、出来なかった。




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