浅葱の贖罪
私の我慢に気が付いた山崎は、

私を清潔な部屋へ連れていった。

私は部屋に入ると、真っ先に葉月を見付けた。

「い、勇さん。何やら外が騒がしいと思ったら…」

葉月はまだ私の腕のことを聞いていなかったようで、

とても驚いた顔をしていた。

「菊池!~と~を用意しろ。」

何やら、私には聞きなれない医術言葉らしきものだったが、

葉月には、聞き取れたのだろうか?






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