浅葱の贖罪


だが、この後、斎藤くんの無事を知らせる便りは誰にも届かなかった。

斎藤くんが、どこで、何をしていたかは、私達が京へ参り、知ることとなるのだが、

まさか斎藤くんが明石の旗本を斬り捨てたなど、
1858年の私達や、斎藤くん自身も、知り得なかった。
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