浅葱の贖罪
「勇さん。これは?」
試衛館への帰りの道で私は街の小物屋で買った簪(かんざし)を彼女に渡した。
「簪(かんざし)だ。次に出かける時はそれをつけてくれないか?」
ただの独占欲だった。だが、彼女は私に応えた。
「勿論ですとも。こんな綺麗な簪(かんざし)初めて見たわ。あっ、そうだ。勇さん、ここで着けてくれないかしら?」
葉月はそう言い、立ち止まった。
試衛館への帰りの道で私は街の小物屋で買った簪(かんざし)を彼女に渡した。
「簪(かんざし)だ。次に出かける時はそれをつけてくれないか?」
ただの独占欲だった。だが、彼女は私に応えた。
「勿論ですとも。こんな綺麗な簪(かんざし)初めて見たわ。あっ、そうだ。勇さん、ここで着けてくれないかしら?」
葉月はそう言い、立ち止まった。