浅葱の贖罪
だが、私は…
「松井家のおつねさんにいたします。」

彼女の評判は、酷いものだった。出自は、上級武士であるものの、顔の器量は、お世辞にも良いとはいえぬ女だった。

だが、私はそんな彼女だからこそ嫁に欲しかったのだ。

私はこの女を利用してやろうと考えていた。







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