浅葱の贖罪
なぜなら、
「あっ、人間だ。」

訳もわからない言葉をかけてきた当時の私と同じ歳位の少女がいたからだ。

「拙者、嶋崎勝太と申す。貴公の名はなんとおっしゃるのか?」

私がそう声をかけると貴方は言った。

「うっそ。忍者だ!…あれ?これは違うかアハハハ
うん、お侍さんだね。ほら、刀持ってるし…。危ないなぁー…逃げた方がいい感じですか?」

何やら焦っているような感じが伝わった。

不思議な少女だった。

※当時、人間という言葉は存在しませんでした。
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