浅葱の贖罪
それに加え、私は、局長なのに何も出来ない無力さを感じていた。仲間の行動に疑問を抱いてしまうことが、苦しかった。

こんな生活は、とても息が苦しく、窮屈だった。

遂に私は試衛館に、近々、帰るという趣旨の手紙を送った。

そんなことを歳に言えば、切腹刑を押し付けられそうなものだが、武士道を貫くことが、出来ぬのなら、切腹した方が良いと考えていた。



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