浅葱の贖罪

「…この時代の人ってたらし？」
少女がそう言葉を発した。

「済まないが、もう一度言ってくれないか？」

すると少女は顔を赤らめて焦った口調で言った。
「あっ、あの失礼しました。あの、嬉しくて。」
とても、可愛らしかった。そして、再び貴方に興味が湧いた。

「…貴公は、ここで、何をしているのか？」
すると、今度は真っ青な顔になり、少し困った顔で言った。

「分からないんです。」
少女は顔を背けた。だが、私にはわかってしまった。